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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
PONSKE
9
現代文の評論は筆者の思想を論理的につかむことが必要だ。論理というのは1つの主張(A)とそれを論証していく過程で構成されている。主張(A)はそのままの形ではなく、具体例・体験・引用(A')や比喩(A")に変わって登場する。一方、小説でつかむのは登場人物の心情(A)だが、これも動作・セリフ・文体・風景描写(A')に反映されているため構造は似ている。そして随筆は評論と小説の中間という位置づけになるそうだ。自分が読んでいるのは(A)なのか、(A')や(A")なのかを考えることは読書に応用できそうだ。2019/05/04
ショウジ
9
佐藤優先生の本を読み、まずは国語を見直そうとやっています。今だからこそ学ぶところは多いです。2016/07/19
美東
6
小説の読解法講義の題材として、芥川龍之介のあまり知られてない小説『秋』がとりあげられている。自分の小説の読み方が全然浅いことに気づかされる。青空文庫で公開されているので、全文をこれから読んでみたいと思う。http://aozora.binb.jp/reader/main.html?cid=162021/02/11
まぼ
6
佐藤優さんの本で紹介されていたために購入。読解では、読者の思うことではなく、書いてあることをありのままに理解することが大事。そのために、具体例をあげるなど論理をたてて主張に説得力を与えている。基本は受験で学んだはずであったのに、最近は論文を読んでいてもかなりバイアスがかかっていたなと感じた。本書も基礎を学びなおすことの重要性を実感させられた一冊。2017/02/01
Iwanchu
4
高校生の時に出会っていたら、違う人生を歩んでいた気がする2021/04/04