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紀伊国屋で買った本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かごむし
24
いろんな本を読んで得た知識を、一度網羅的に整理したいという気持ちもあって、一念発起して大学受験用の最新テキストを読んでみる。世界史ってこんなに面白いものだったっけと思いながら夢中で読んだ。講師である著者が「文化」について「豊かな生活、快適な生活を営むための、さまざまな知恵」と定義する。受験用講義であるからわかりやすいのだが、それ以上にこの講義は、人間が集団生活を営む動機、集団を維持するための宗教、哲学、法制度、芸術、また衰退に至る原因など、人類が営々積み重ねてきたことから学びとる生きた学問であると思った。2017/12/30
かごむし
22
年初に1巻だけ読んで、そのうち2巻をと思いながら1年近く経ったので、最初から再読。3回目なので、どれも見覚えがあって、安心して読める。受験用参考書なので、膨大な知識量がコンパクトにまとまっていて、賢くなったような気になった。はるか太古の昔から、人間は集まって社会を形成してきて、農業生産力の増加、技術革新、商業ルートの変更など、環境の変化に対応して社会が進化したり、できずに国が滅びたりと大変だ。本を読むことは、昔は特権階級の一握りの人しかできなかったことを思うと、今こうやって学べることがありがたいと思った。2019/11/14
かごむし
18
<再読>昨年に続いて2度目の世界史実況中継。もちろん受験するわけではないんだけど。全編ノンフィクションなのに、読み物として普通に面白い。人の名前とか、国の名前とか、読んだそばから忘れてしまうけれど、現在と言う一瞬を切り取っただけでは気づかないような、人間の営みに関するあらゆる一切がここに凝縮している。1巻はほとんど1000年以上昔の歴史だから、あらゆる諸条件が異なっていて、同じような歴史を繰り返すわけではもちろんないけれど、人間自体は変化しているわけでもないみたいで、先輩の失敗談を興味深く聞くような気分。2019/01/10
ゆうきなかもと
7
宮崎市定のアジア史概説を読みこなす下地をつくるのに、佐藤優も評価する本書を読んでみた。イスラム史や朝鮮史、ベトナム史にも興味が湧いてきましたなー(。・∀・。)ノ 以下、印象に残ったとこ引用「儒学はダメだな(笑)。儒学って、漢代に官学化され、国家の安定を支える思想になりましたよね。ところが、魏晋南北朝の時代には、「安定」とはほど遠い分裂と混乱が続きました。だもんで、儒学は目の前の混乱を説明できず、人々から忘れられていくのです。」以上。2015/10/02
にご
4
◎おべんきょう。高校生の頃やったはずなのにほぼ忘れている…。ギリシア、ローマ、イスラームあたりが特に楽しい。世界史は様々なサブカルの元ネタになっているなぁと改めて実感する。2016/10/31