内容説明
「一晩親子」―鹿児島県のある施設が、全国で初めて実施した老人介護の試み。職員が入所のお年寄りと親子のきずなを結び、寝食をともにして、心の底から語り合う。本書には、その心温まる実践記録とともに、入所のお年寄りたちや職員たちの「一度は誰かに聞いてもらいたかった話」も、ありのまま収録されている。
目次
1 いのちの花が咲いたね!―一晩親子の日誌から(寝る時間を惜しんで話された九十年の苦楽;夢のような「神話的時間」;「カゼをひくよ」と私にふとんをかけて下さった ほか)
2 介護という仕事に携わって―介護職員の感想集(責任は重いけど、頑張らねば!;聖母マリアになりたいのに、夜勤のときは鬼ババア…;介護は私の天職 ほか)
3 こうやって生きてきたよ―お年寄りの回想集(忘れられないこと;終戦記念日だし、戦争中の話をしよう;人間は大地があれば生きていけます ほか)
著者等紹介
杉安ひろみ[スギヤスヒロミ]
医療法人財団浩誠会・介護老人保健施設「きりしま」施設長。社会福祉士。1946年、大阪生まれ。74年より鹿児島在住。92年、霧島杉安病院の併設施設として、介護老人保健施設「きりしま」が開設されたのを機に、翌年より専業主婦から、初めて老人介護にかかわる。同時に通信教育で社会福祉を学び、96年に社会福祉士を取得。同年10月「きりしま」施設長に
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。