内容説明
教師の権威とは何か。それはどのようにして教師の指導力となっていくのか。その指導力をもって、子どもたちの多様な問題行動、例えば昨今焦眉の「いじめ」に対して具体的にどのように立ち向かっていけばよいのか。本書は、この切実にして緊要な課題に応えるべく、書かれている。第１部で、教師の権威とは何か、その意味と意義を解説し、第２部で、教師の権威がどのように実際的な指導力となっていくのか、詳細な事例を通して明かし、第３部で、多種多様ないじめ対応の要諦を各種事例をもって示した。
目次
第１部 教師の権威と教育・指導関係（指導の礎としての「関係性」；指導力の源泉としての「教師の権威」）
第２部 教師の権威と指導力（専門性の権威―学識・技能に基づく権威；人格性の権威―人格・人間性に基づく権威；関係性の権威―教師と児童生徒の専門的人間関係から生まれる権威；統制性の権威―管理・統制関係から生まれる権威）
第３部 いじめ対策・指導の実際―女子中学生に的をしぼって（個別的指導―「管理と抑圧」から「受容と共感」の生徒指導へ；集団的指導―「教師もまた加害者」の立場から考える）
著者等紹介
宗内敦［ムネウチアツシ］
１９３５年、東京生まれ。都留文科大学名誉教授。１９６２年、東京教育大学心理学科卒業。東京家庭裁判所調査官、都留文科大学助教授・教授、明星大学教授を歴任。専門は、人格心理学・臨床心理学・心理検査法。特に生徒指導、カラー・ピラミッド・テスト（ＣＰＴ）の研究・開発。教育・文芸同人誌『琅』主宰（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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