内容説明
他の自我を通して初めて私の自我は自らを実現しうる。他者は他のエゴであり、もう一つの「私」なのだ―肥大化したエゴイズムが衝突する時代にフォイエルバッハ哲学の核心を、いまなお問い直す。
目次
いまなおフォイエルバッハ
宗教批判と政治批判
革命の批判的傍観者
不死信仰の秘密
啓蒙と自然の光
自然科学と革命
カール・グリュンの理論と実践
エゴイズムの倫理
幸福を求めて
愛の共同態
『聖家族』―批判的批判の批判における「批判」の意味
補論2 フォイエルバッハと自然
著者等紹介
柴田隆行[シバタタカユキ]
1949年東京生まれ。東洋大学社会学部教授、国際フォイエルバッハ学会副会長。博士(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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