内容説明
ルカーチ、ブロッホと並ぶ1920年代の傑出した理論家であり、福本和夫や新明正道ら同時代の日本の社会科学者にも大きな影響を与えたコルシュ。コミンテルン中央と決別し、ファシズムとスターリニズムとたたかう道を歩んだ思想家の軌跡をたどり、その現在的可能性を問う。
目次
第1部 カール・コルシュのアクチュアリティーとコルシュのもつ社会主義左翼前進のための意義(カール・コルシュにおける法的行為の重要性;コルシュとブレヒトの弁証法―閉じられたものと開かれたもの;カール・コルシュのマルクス批判―マルクス主義における自己懐疑と自己内省;ミヒャエル・ブックミラーとカール・コルシュ、思考の親和性;カール・コルシュにおける理論と実践の関係;ジャコバン主義と第二インターナショナル・マルクス主義貧困理論のカール・コルシュによる批判)
第2部 カール・コルシュ論(カール・コルシュ(一八八六‐一九六一年)とその軌跡
カール・コルシュとローザ・ルクセンブルク
カール・コルシュ略年譜)
著者等紹介
青山孝徳[アオヤマタカノリ]
1949年生まれ。1980年、名古屋大学大学院経済学研究科博士課程を単位取得により退学。名古屋大学経済学部助手を経て独、米、日企業勤務。2014年よりフリー。ドイツ・オーストリア社会思想史研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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