共生のパトス―コンパシオーン(悲)の現象学

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  • サイズ 20判/ページ数 541p
  • 商品コード 9784875593430
  • NDC分類 104
  • Cコード C1010

内容説明

大乗仏教の「大悲」に根源を持つ概念「コンパシオーン」を、西田幾多郎の「無」、西谷啓治の「空」と並ぶ、鍵概念として提起。他者論から「局処‐世界」を射程に「コンパシオーン」の現象学的基礎づけをおこないアリストテレス感覚論を基礎に、聖書、世阿弥、エックハルト、ミシェル・アンリ、ベンヤミン、レヴィナスの問題領域へと展開する。

目次

序 「コンパシオーン(悲)」の予備概念
第1部 コンパシオーン(悲)の現象学の基礎づけ(他者の「遠近さFernn¨ahe」;他者の「高深さH¨ohentiefe」;「感覚忘却Sinnesvergessenheit」;「現象カテゴリーPh¨anomenalia」と「世界カテゴリーMundana」;「局処‐世界Welt‐Ort」)
第2部 コンパシオーン(悲)の現象学の展開(五感の感性論―感性の深層へ;「私に触れてはいけないNoli me tangere」;「非‐共通の共通感覚sensus communis non‐communis」;世阿弥の「離見の見」と「共同感Gemeingef¨uhl」;非‐社交的な社交(社会)パトス(Un‐geselliges Gesellschaftspathos) ほか)
後序 「何を書いてきたか、何をまだ書かねばならないか」

著者等紹介

大橋良介[オオハシリョウスケ]
1944年、京都市に生まれる。1969年京都大学文学部卒、1973年ミュンヘン大学哲学部博士号学位(Dr.phil.)取得。1983年ヴュルツブルク大学哲学教授資格(Habil.phil.)取得。1990年ジーボルト賞受賞。滋賀医科大学助教授、京都工芸繊維大学教授、大阪大学大学院文学研究科教授、龍谷大学文学部教授、等を歴任。2010年4月から2015年9月までケルン大学、ウイーン大学、ヒルデスハイム大学、テュービンゲン大学、等の客員教授を歴任。2014年5月より日独文化研究所(京都)所長。現在に到る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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