アドルノ的唯物論との対話―石の上悟り切ったと石頭

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  • サイズ B6判/ページ数 312,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784875593225
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C1010

内容説明

石頭=物化された意識を揺り動かし語りえないものを語ろうとする哲学的試行。あるものについて語ることがあるものの開示と隠蔽を、他者への伝達が他者の瞞着を、自己の表出が自己欺瞞を、いつも孕んでいるのです。

目次

プロローグ―石の上悟り切ったと石頭
第1部 「赤きもの赤しと云はであげつらひ五十路あまりの年をへにけり」(西田幾多郎)(「赤きもの赤しと云はであげつらひ」;蝉の声と鶏頭の雨―物の無限の縁暈;「時において時を生むもの」―梯明秀の「全自然史」の思想)
第2部 深き闇慄き黙せその時を待つ(理性と情念;「東亜の民族ここに闘へりふたたびかかる戦なからしめ」(小泉苳三)―従軍歌集『山西前戦』の読み方
深き闇慄き黙せその時を待つ―暴力・審判・救済)
第3部 誰のせい知ったことかと石頭(有罪schuldigそれとも無罪unschuldig?;自然についての哲学的問いと科学主義―加藤正の理論的立場について;唯物論の批判的検討)
第4部 メドゥーサの首を捧げて知を求め(自然史のアレゴリー;「知覚された木は燃える」(アドルノ)―ホルクハイマーとの違い
メドゥーサと憂鬱なまなざし)

著者等紹介

服部健二[ハットリケンジ]
1946年生まれ。四国学院大学人文学科卒業。立命館大学大学院文学研究科西洋哲学専攻博士課程単位取得退学。立命館大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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