内容説明
この世に生まれ、生き、そして死んでいく。地上で無数に繰り返されてきたこの真実―宗教・哲学・技術時代・医学の四つのアプローチで紡ぎ出された思索。
目次
第1部 宗教の観点から(二〇〇九年度)(神道の生死観―いのち、来るときと去るとき;ロゴスと生命―新約聖書を手がかりとして)
第2部 哲学の観点から(二〇一〇年度)(カント、ヘーゲル哲学の中での死生観;あたわざる死)
第3部 技術時代の観点から(二〇一一年度)(死なれるということ―あるいは、“死”とテクノロジー;死を死として能くすること―ハイデッガーの技術論をもとに)
第4部 医学の観点から(二〇一二年度)(一臨床医の生死観;生のうちなる死―V.v.ヴァイツゼカーの“医学的人間学”の可能性)