内容説明
戦時中は皇国思想や「近代の超克」論を、そして戦後は「アメリカ民主主義」と「スターリンのご託宣」をそれぞれ「丸のみ」にしてきた「哲学的思索法」を鋭く指弾する「反哲学」の書。
目次
第1篇 プラグマティズム各論(プラグマティズムの起源;パースの人と思想;パースの意味;ジェイムズの人と思想;哲人法官ホウムズ;G・H・ミード;オットーの人と思想;プラグマティズム年代記)
第2篇 プラグマティズム総論(プラグマティズムの構造;プラグマティズムの位置;プラグマティズムの可能性)
第3篇 プラグマティズムの周辺(サンタナヤ―唯美主義;ハックスリー―非人間主義;佐々木邦―小市民の日常生活;プラグマティズムと日本)
追補 プラグマティズムとの出会い
著者等紹介
鶴見俊輔[ツルミシュンスケ]
1922年6月25日、東京市麻布三軒家町に生まれる。1938年、渡米。1939年、ハーヴァード大学哲学科入学。1942年、アナーキスト容疑で連邦警察(FBI)に逮捕。大学へ論文を提出し、卒業が認められる。横浜へ帰国。1949年、京都大学人文科学研究所助教授。1960年、日米安保条約強行採決に抗議し東京工業大学教授退官。市民グループ「声なき声の会」をつくって活動。1961年、同志社大学文学部社会学科教授に就任。1965年、小田実、高畠通敏らと「ベトナムに平和を!市民連合」を結成。1970年、大学への機動隊導入に抗議して同志社大学教授を辞職。2004年、加藤周一、大江健三郎、小田実らと「九条の会」の呼びかけ人となる。2008年、『鶴見俊輔書評集成』で第六回毎日書評賞を受賞。全国各地の講演、対談で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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またの名
ステビア