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こぶし文庫 戦後日本思想の原点
アメリカ哲学―戦後日本思想の原点

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  • サイズ B6判/ページ数 366p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784875592259
  • NDC分類 133.9
  • Cコード C1010

内容説明

戦時中は皇国思想や「近代の超克」論を、そして戦後は「アメリカ民主主義」と「スターリンのご託宣」をそれぞれ「丸のみ」にしてきた「哲学的思索法」を鋭く指弾する「反哲学」の書。

目次

第1篇 プラグマティズム各論(プラグマティズムの起源;パースの人と思想;パースの意味;ジェイムズの人と思想;哲人法官ホウムズ;G・H・ミード;オットーの人と思想;プラグマティズム年代記)
第2篇 プラグマティズム総論(プラグマティズムの構造;プラグマティズムの位置;プラグマティズムの可能性)
第3篇 プラグマティズムの周辺(サンタナヤ―唯美主義;ハックスリー―非人間主義;佐々木邦―小市民の日常生活;プラグマティズムと日本)
追補 プラグマティズムとの出会い

著者等紹介

鶴見俊輔[ツルミシュンスケ]
1922年6月25日、東京市麻布三軒家町に生まれる。1938年、渡米。1939年、ハーヴァード大学哲学科入学。1942年、アナーキスト容疑で連邦警察(FBI)に逮捕。大学へ論文を提出し、卒業が認められる。横浜へ帰国。1949年、京都大学人文科学研究所助教授。1960年、日米安保条約強行採決に抗議し東京工業大学教授退官。市民グループ「声なき声の会」をつくって活動。1961年、同志社大学文学部社会学科教授に就任。1965年、小田実、高畠通敏らと「ベトナムに平和を!市民連合」を結成。1970年、大学への機動隊導入に抗議して同志社大学教授を辞職。2004年、加藤周一、大江健三郎、小田実らと「九条の会」の呼びかけ人となる。2008年、『鶴見俊輔書評集成』で第六回毎日書評賞を受賞。全国各地の講演、対談で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

またの名

11
「敗戦後の好機を哲学的思索法に妨げられて成長のために十分に用い得ないでいる有様を見ると、なんとかして日本で哲学をなくさなくては駄目だ、と思う。哲学を完全に倒すようにしたい」と哲学書なのにアンチ哲学宣言する本書が、帯によれば戦後思想の原点。目の前に転がるペンが何社製でどこで買ったとかの具体的事実に対しては冷淡な若者が同じペンを「実在」「特殊者」として論じ出すとハァハァ興奮する奇癖をすでに問題化してたプラグマティズム導入の試みが生んだ、その成功と失敗。奇癖が絶滅危惧種になる一方で、新しい哲学創出は今なお未完。2020/07/07

ステビア

2
読みやすく面白い。60年前に書かれたとはとても思えない。クロカンはこれが好きなのか(笑)2013/10/08

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