内容説明
いま流行の「海から見た日本」や「海洋史観」に先立つこと60年前に刻まれた先駆的労作の集大成!柳田国男に評価され、宮本常一らと交流した実証的研究書である『漁村記』を巻頭に収録。戦時下の漁村青年と共に考え、漁民‐漁撈のあり方・魚種の保存・漁業協同組合を論じ、戦後の漁村の民主化を提案した貴重な論評を集めた稀覯本!『河北新報』の論説100篇を網羅。「人間学的唯物論者」の面目躍如のすこぶるおもしろい読み物。
目次
漁村記
戦時下の漁村青年に与う
漁村の民主化
漁村初見学記
漁業協同組合の問題
漁村文化についての随想
漁協連(事業連)の性格―宮城漁連の場合を中心として
『河北新報』論説(100選)