内容説明
フッサールの現象学から出発し、フォイエルバッハの感性的・実存的な弁証法を媒介として、マルクスの唯物弁証法への途を切り開いた夭折の思想家の探求。
目次
形式化と普遍化
現象学と弁証法
フォイエルバッハのヘーゲル批判―実存的弁証法への一寄与
後退する弁証法
学派としての西田哲学
三木清氏の近業二つ―『唯物史観と現代の意識』から『社会科学の予備概念』へ
哲学の新転向―三木氏の『歴史哲学』について
唯物論と実践
唯物論の実践と研究
法則について―問題の概観
大衆人間―一つの素描
思想的危機と哲学