内容説明
イギリス・ロマン派詩人コウルリッジは、産業革命期の功利主義的思潮への警鐘として、ものごとの本質を見極めるための原点を聖書に見出すべきことを主張した。本書は社会の指導者たるべき政治家および有識者を対象とした彼の論説二編を紹介し、円熟期の彼の思想の特質とその現代的意義を考察する。『政治家必携の書 聖書』は本邦初訳。
目次
第1部 『政治家必携の書 聖書』とその背景(コウルリッジの生きた社会と文化の状況;書名と読者;執筆の目的とその背景にある思想;本書で批判されている思想;評論としての本書の性格;コウルリッジの聖書観;コウルリッジの哲学とそのキー・ワード;『政治家必携の書 聖書』とロゴソフィア)
第2部 『政治家必携の書 聖書』
第3部 『英国の窮状と国民の不満について』要旨
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