内容説明
基礎自治体が推進している協働提案事業施策において、地域の問題解決を目的として行ったNPOと行政との協働事業の実態を正確に記述。協働活動において“成果に影響を与える要因”を析出し、それを実務に活かすための指針を提示。
目次
序章
第1章 新しい公共における協働(地域における協働;新しい公共における協働 ほか)
第2章 協働活動で成果に影響する要因(先行研究の整理;協働による問題解決活動をマネジメントする視点 ほか)
第3章 事例研究(事例研究の目的;A市協働提案事業における協働事業の事例 ほか)
第4章 結論(成果要因の仮説構築;協働活動から成果を生み出すための優先課題 ほか)
著者等紹介
矢代隆嗣[ヤシロリュウジ]
(株)アリエールマネジメントソリューションズ代表取締役。1958年新潟県生まれ。コンサルティングファームにて、組織・業務・人材構造改革や行政評価などのコンサルティング活動後、(株)アリエール・マネジメント・ソリューションズ設立。キャパシティ・ビルディング・マネジメントをテーマに民間企業、行政機関、非営利団体へのコンサルティング、研修を中心に活動。日本経営マネジメント学会所属。2013年法政大学大学院公共政策研究科博士後期課程修了、博士(公共政策学)。2002年ニューヨーク大学行政大学院(MS:国際公共機関マネジメント)修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かずさん
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協働事業について、本格的な研究アプローチでもって事例研究が試みられている。特に、当事者のコメントを織り交ぜながら、ドキュメンタリー風に協働の進行を追っている部分は、一読の価値あり。行政とNPOの協働の過程について、話し合いの中で生じた課題や対立、帰着に至るまでの苦労などが詳細に記述されていて、とても参考になる。議論のぶつかり合いを重ねながら、互いの事情や想いへの理解が深まっていく過程がよくわかる。次第に、NPO側が現実に沿って折り合いをつけていき、行動力を身につけ成長していく様子が印象的。2014/09/28