内容説明
「地方分権一括法」、正式にいいますと「地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律」が去年の七月に国会で成立しまして、今年の四月一日から施行されています。本書では、地方自治法の改正の概要について話した上で、地方分権一括法の中で地方自治法以外にも幾つか重要な改正を行っていますので、これらについても簡単に話していきます。その上で、自治体の自立について話していきます。
目次
1 地方自治法の改正の概要(国及び地方公共団体が分担すべき役割の明確化;機関委任事務制度の廃止と事務区分の再編成;国の関与等の見直し;係争処理制度;都道府県と市町村の関係;地方行政体制の整備)
2 地方分権一括法によるその他の改正(権限委譲;必置規制の見直し;地方自治関係法律の改正)
3 地方分権改革と自治体の自立(地方分権改革の評価;自治体をとりまく環境と地方分権改革;地方分権改革と自治体の自立)
著者等紹介
井川博[イカワヒロシ]
1952年生まれ。北海道大学大学院法学研究科教授。東京大学法学部卒業、自治省入省後、山形県病院管理課長、税務課長、地方課長、埼玉大学大学院政策科学研究科助教授、自治省公務員一課課長補佐等、大阪府財政課長、北海道大学法学部教授を経て、現職。主な著書に『地方公務員法』(共著、ぎょうせい)、『地方団体の公共投資と行政水準』(共著、第一法規)など
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