内容説明
現在の日本国憲法は、自治体をローカル・ガバメントと規定しています。しかし、この五十年間、明治の時代と同じように行政システムや財政の流れは、中央に権力、権限を集中し、都道府県を通じて地方を支配、指導するという流れが続いておりました。まさに「憲法は変われど、行政の流れ変わらず」でした。しかし、今、時代は大きく転換しつつあります。そして時代転換を支える新しい理論、新しい「政府」概念、従来の中央、地方に替わる新しい政府間関係理論の構築が求められています。
目次
1 改正地方自治法の概要(地域の事務;侵害留保説;関与と係争処理;国の関与のあり方 ほか)
2 改正地方自治法とアカウンタビリティ(今次分権改革の評価;漢方薬と劇薬;新制度的保障説;住民自治の課題)