内容説明
悪い状況は、結果や表面だけがとらえられ、興味本位に取りあげられがちである。筆者の勤務する自治体は、平成7年度および8年度決算で連続して自治体財政の弾力性をしめす経済収支比率が全国の市のなかで最悪となった。本書では、その破綻的な財政状況とその克服にむけての取り組みを、何らかの形で公にされている資料等にもとづいて、事実経過を跡づけながら、筆者の個人的立場からの意見をのべ、評価した。
目次
第1部 自治体も「倒産」する(破綻に瀕する自治体財政;高齢化する職員構成;何が財整破綻をもたらしたか;支払えるか、退職金)
第2部 自治体の「倒産」回避への取り組み―自主再建に挑戦をする小金井市(組織の総力をあげての取り組み;市議会では;再建の道しるべ「行革大綱」;取り組みの成果;次なる改革の課題)