目次
第1章 プロジェクト前史
第2章 UGANDA通信(グルの朝;トランジット・サイト;2本の橋;家族のかたち;幽霊が出る橋;消えたハット;18年ぶりの帰還;スーダン国境;アムル県分割;キャンプ跡地 ほか)
第3章 平和構築論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Fuyuki Kawasaki
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JICAによる、ウガンダ北部での復興支援の記録。 JICAやコンサルが、案件を履行する上で直面した課題、日々のエピソード、現場の様子等をまとめたもの。文章は軟らかくないが、ブログや誰かのメルマガを読んでいるような印象。 UGANDAの全体像や日本のODA役割といった事にはあまり触れない為、ウガンダの事を知りたい場合は、別の本を参照する必要がある。 一方で、コンサルや開発業界としてウガンダに関わるのであれば、現地での苦労、成功体験等参考になる事も多い。2017/05/13
4610tosan
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凄惨な内戦が静まったUganda北部で取り組まれたODA案件のルポでした。事業の成立さえ手探りの中で、コミュニティや家族の生活と、それを少しでも良い方向にと苦闘する戦士(人を殺すのではなく、人々を生かす戦士)たちが生き生きと描かれています。また、人々にとってよい方向とは何か、それを達成するには状況とどう向き合って何をするか、予測できないとき、状況が予測を超えてしまったときどうするか。多角的な問をはらむ読み物でした。2015/06/01
Inzen_Komori
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復興期のウガンダ国内に入って取材を重ねたものをまとめた本。ルポルタージュ形式で取っつきやすいですが、行政的な話題もかなり多く、「内戦後のウガンダについて知る」というだけの本ではなく、明るい未来を見据えて精力的に活動する現地の人々の姿が見えます。もちろん内戦の惨禍を生き延びた人々のおだやかな生活ぶりも多分に垣間見えて、悲惨な過去と裏腹にほほえましい感じもします。広く「開発」を扱う書籍ですが、紛争経験国の復興と発展を具体的な事例として見たいときにも良い文献だと思います。2014/07/24