内容説明
現代スペインを代表する戯曲作家カソナ。彼の作品の夢と現実の葛藤をテーマに現実世界にファンタジーを織り込んで、カソナ独特の詩的世界を創出する。
著者等紹介
カソナ,アレハンドロ[カソナ,アレハンドロ][Casona,Alejandro]
1903、3月23日誕生。1914、ヒホンのホベリャノス・インスティトゥートに入学。1920、高等学校を卒業。1922、マドリッド高等師範学校にて勉学を開始。詩作や戯曲作りにも取り組み始める。1926、視学官(初等教育)の資格取得。1927、マドリッドにて教職に就く。1928、初等教育視察官としてピレネー山間部、レスに赴任。民衆や学校教育に力を入れ、子供劇団を結成。1931、「民衆劇団または巡回劇団」の責任者となり、自ら脚色した古典劇や民話劇等を演じながら民衆教育に力を注ぐ。1932、『伝説の花』国民文学賞受賞。1933、『陸に上がった人魚』ローペ・デ・ベガ賞受賞。1934、教職を辞し、作家活動に専念。1941、脚本家としてテレビ、ラジオで仕事開始。数多くの戯曲、映画脚本を手がけ、1965年9月17日永眠
古家久世[フルイエヒサヨ]
セビリア大学大学院博士課程単位取得満期退学(イスパニア文学)。現在、京都外国語大学教授
藤野雅子[フジノマサコ]
京都大学大学院博士課程単位取得満期退学(文学研究科言語学)。現在、京都産業大学助教授
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