内容説明
先行きが見えず、「世界」は不透明感を増している。気候変動と地球環境問題、コロナウイルスの蔓延、グローバル化の中で台頭する自国第一主義。貧富の格差、企業の先行きへの不安、AIやロボットに職場を追われるかもしれない未来、多くの人が現状に不安を抱えている。芝浦工大の前学長である著者は、広い視野からこうした問題に鋭く切り込んでいく。著者によれば、いつの時代も未来は予測不能である。そして重要なのは教育であり、自ら磨くことこそが「希望」であると説く。「日本の教育がダメ」とマスコミはマイナス面を強調するが、事実はそうではない。そのように述べる著者が導き出した答えが本書である。縦横無尽にある所では丁寧に、別の所では舌鋒説く、また心暖まる、勇気づけられる事例が紹介される、渾身の作。
目次
不確実性の時代
クリティカルシンキング
教育立国日本
ランダム・ウォーク―何もしなければ貧富の差は拡大する
AIは人を超えるか
デジタル・トランスフォーメーション
ものづくりの心
星をみつける
人を元気にする力
才能とはなにか
持続可能な開発目標(SDGs)
グローバル
教育の大切さ
著者等紹介
村上雅人[ムラカミマサト]
1955年岩手県盛岡市生まれ。東京大学工学部金属材料学科卒業。同大学工学系大学院博士課程修了。工学博士。新日本製鐵第一技術研究所研究員、超電導工学研究所第七研究室長等を経て、芝浦工業大学教授。2012年4月‐2021年3月まで同学長を歴任、現在、同学事顧問。Fe‐Mn‐Si系形状記憶合金の発明ならびにバルク超伝導体の開発など、超伝導工学者として知られる。日経BP社技術賞、新日本製鐵社長賞、World Congress Superconductivity Award of Excellence、岩手日報文化賞、超伝導科学技術賞、PASREG Special Award of Excellenceなどを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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