出版社内容情報
〔岡野治子先生(元清泉女子大学学長)のコメント〕
宗教、武道、物理学部門等の既成の書籍カテゴリーに収まらない、 ユニークな書ですね。あえて言えば、本書にもあるように、「ある物理学者の神秘体験」というエッ セイとして拝読しました。
素領域理論を背景として、諸宗教の教えの中核である「愛」や「相手を大切にする」精神を徹底的 に極めると、霊と現世、聖と俗、彼岸と此岸の限界を超えて、人智で把握できない現象が解読できる、 というメッセージである、と理解しました。こうした霊界と人界を自由に飛翔できると、武道の世界でも奇跡のようなことが起きる、という写真入りのメッセージには驚きました。合気というのは、単なる力の足し算ではないことがよくわかります。
イエスの弟ヤコブの霊が、保江氏に注がれている、という件(マリアのお告げなど)は、新宗教の 権威付けを思わせて、少し引いてしまいました。しかし実体験に裏打ちされた、霊の世界理解の資質 を持つ人物のエッセイとして読めば、全体に理性的、論理的に全く破綻のない、興味深い書と感じました。
素領域論の視点から、霊の世界が説明された箇所で、「肉体に霊が宿る」の表現は誤りで、「霊に肉 体が宿る」が正しいという指摘は、素晴らしいと思います。キリスト教の「受肉」の思想もまさにそのことを言い現わしています。……
第1部・日常生活に現れた次元融合
東京タワーと龍穴/現代の陰陽師/隠遁者様現る!?/熱田神宮での奇跡etc./
第2部・合気現象から見た次元融合!?
音魂と音程/神道の弓/聖母マリアの霊統と合気/UFOの飛行原理etc.
第3部・神様からの伝言
高野山ミッション紀行/気仙沼ミッション紀行etc.
保江邦夫[ヤスエクニオ]
著・文・その他
目次
第1部 日常生活に現れた次元融合の真実(東京進出;東京タワーと龍穴;現代の陰陽師 ほか)
第2部 合気現象から見た次元融合の事実(コツコツ稽古する;音魂と音程;神道の祝詞 ほか)
第3部 神様からの伝言(高野山ミッション紀行;気仙沼ミッション紀行;神様からの伝言)
著者等紹介
保江邦夫[ヤスエクニオ]
岡山県生まれ。東北大学で天文学を、京都大学と名古学大学で理論物理学を学ぶ。スイス・ジュネーブ大学理論物理学科講師、東芝総合研究所研究員、ノートルダム清心女子大学大学院人間複合科学専攻教授を歴任。大東流合気武術佐川幸義宗範門人。カトリック隠遁者エスタニスラウ師から受け継いだキリスト活人術を冠光寺眞法と名づけ、それに基づく柔術護身技法を岡山、東京、神戸、名古屋で指南している。また、伯家神道の祝之神事を伝承し東京と京都で神事を開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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