内容説明
「理科離れ」、それは世界各国共通の傾向ともいえ、悩みのタネであった。つい最近まで日本の教育、とくに理解教育は、ある意味世界の注目するところであった。しかし現在、世界の理科教育は大きく変貌し、その構図は日本を乗り越えつつある。本書は、これからの教育者はいま何をなすべきか、どんなカリキュラムを組むべきか、到達目標をどう立てるべきかなどを提案。世界をリードする理科教育法を切り開いてきた著者による、具体的な教育法講義であり、教員必読の書といえよう。
目次
第3章 よいカリキュラムとその評価基準(方向目標はあるか;到達目標の展開は適切か;問題実験群が認識ののぼりおり構造をなしているか)
第4章 判断力育成への道(探究活動の原点;探究活動;科学リテラシーから見た日本理科教育略史)
付録1 世界が変わった30年と私―京都大学基礎物理学研究所・特別講演 2008年8月9日
付録2 21世紀の科学技術を考える―仁科芳雄記念財団・第7回記念講演 1999年12月6日
著者等紹介
川勝博[カワカツヒロシ]
1969年名古屋大学理学部物理学科卒業、愛知県立東山工業高校・千種高校・旭丘高校教諭を歴任。1997年国立香川大学教育学部教授となり理科教育教室及び理科教育研究科を担当。2008年名城大学総合数理教育センター長、2014年3月退職。現在、UNESCO・アジア物理教育ネットワーク(ASPEN)議長。主な社会的活動:大学入試センター併任教授・理科総合A部門部会長、日本学術会議特任連携会員・理数教育専門委員長、文部科学省・理科の指導力向上にむけた教員養成に関する調査研究委員会委員、国際物理学会連合(IUPAP)物理教育部門国際委員(ICPE)、日本理科教育学会理事、日本物理教育学会理事など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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