内容説明
欧米の空間偏重と数量化の思考から抜け出さないかぎり心の理解はできない。…道元の「量では駄目である」をキーワードに、サルトルやベルクソンらの助けをかりながら、東洋の知を駆使して「心脳問題」の深奥にせまる会心作。
目次
第1章 我が東洋回帰(欲望とドーパミン;性生活の人種による違い ほか)
第2章 量では駄目である―道元の唯心論と脳科学(禅との出会い;量では駄目である ほか)
第3章 物体は存在しない―ヨーロッパにもあった唯心論(「話を聞かない男」の空間哲学;ロックに噛みついたバークリー ほか)
第4章 唯心論と脳科学(これまでのまとめと展望;なぜ科学はヨーロッパで発達したか ほか)
著者等紹介
大谷悟[オオタニサトル]
1961年、埼玉県大宮市(現さいたま市)生まれ。1983年、北海道大学獣医学部卒業。1989年、ニュージーランド・オタゴ大学大学院博士課程修了(心理学・神経科学)。同年より、フランス国立衛生医学研究機構ユニット29、バージニア大学医学部、ロッシュ分子生物学研究所(ニュージャージー)、パリ第11大学理学部で研究。1997年より、国立衛生医学研究機構研究官として、パリ第6大学で研究に従事。現在は、パリ第6大学・神経病態生理学研究所グループリーダー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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