内容説明
複素数を拡張して空間のベクトルとしての働きに応えられるものを模索していたハミルトン。それがついに新しい数の体系・四元数に行き当たった。とくにコンピューター全盛の今日、ベクトル解析などの計算も、四元数に直して計算するほうが簡単・便利と考えられる。また、幾何学や三体問題、剛体の力学、幾何光学、ローレンツ変換などに四元数を適用・展開すればどうなるか…ここに具体的に例示し、四元数の入門書として、読者に供する。
目次
第1部 ハミルトン(ハミルトンと四元数;四元数の発見―ハミルトンのノートブック;ハミルトンと現代物理学)
第2部 四元数とその性質(ベクトル;四元数の導入;四元数の記法 ほか)
第3部 四元数の応用(平面幾何学;正多面体;平面三角法と球面三角法 ほか)
著者等紹介
堀源一郎[ホリゲンイチロウ]
経歴:1930年、東京に生まれる。1953年、東京大学理学部(物理学科 天文)卒業。1958年、東京大学大学院数物系研究科天文学専攻博士課程修了(理学博士)。1977年、東京大学理学部教授。1991年、東京大学定年退官(同大学名誉教授)。1991年、富山国際大学教授。2004年、富山国際大学定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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