出版社内容情報
本書は、各方面から好評をもって迎えられた『ことばは味を超える――美味しい表現の探究』の第二弾である。
「より広くより深くより美味しく」をモットーに、食とことばに卓越した多彩な客人を招いて一巻を編んだ。ことばで味わうにとどまらず、脳で味わい、心で味わい、体で味わい、比喩で味わい、語りで味わい、文学で味わう。
『ことばは味を超える』が高い評価を得たのも、味そのものではなく、「味をことばでどう表現するか」というテーマがユニークであり、それをおしみなく提示したからだろう。本書は、この基本路線を踏まえて、さらに「なぜ味はことばで表現しにくいのか」という反面の真実にも注目する。つまり、味ことばはいかに「美味しい」と言わないかの勝負なのに対して、私たちはしばしば「美味しい」の一語で満足する。これはなぜか。この謎が明かされる。(「まえがき」より)
前菜 食前のことば
一の皿 ことばで味わう 表現のテクニック教えます
二の皿 脳で味わう おいしさの科学とおいしさの表現
三の皿 心で味わう 味覚表現を支える認知のしくみ
四の皿 体で味わう 〈身心〉の味覚
五の皿 比喩で味わう ことばと身体の深い関係
六の皿 語りで味わう 味ことばの謎とフィクションの構造
七の皿 文学で味わう 「光を飲み」「思い出を食べる」こと
デザート 食後のことば
内容説明
『ことばは味を超える―美味しい表現の探究』の第二弾である。ことばで味わうにとどまらず、脳で味わい、心で味わい、体で味わい、比喩で味わい、語りで味わい、文学で味わう。色とりどりの味を堪能できるフルコース。
目次
前菜 食前のことば
1の皿 ことばで味わう―表現のテクニック教えます
2の皿 脳で味わう―おいしさの科学とおいしさの表現
3の皿 心で味わう―味覚表現を支える認知のしくみ
4の皿 体で味わう―“身心”の味覚
5の皿 比喩で味わう―ことばと身体の深い関係
6の皿 語りで味わう―味ことばの謎とフィクションの構造
7の皿 文学で味わう―「光を飲み」「思い出を食べる」こと
デザート 食後のことば
著者等紹介
瀬戸賢一[セトケンイチ]
1951年生まれ。大阪市立大学文学研究科後期博士課程単位取得。博士(文学)。大阪市立大学大学院文学研究科教授。専門は英語学・レトリック
山本隆[ヤマモトタカシ]
1944年生まれ。大阪大学大学院歯学研究科博士課程修了。博士(歯学)。大阪大学大学院人間科学研究科教授。専門は味覚生理学・脳科学・食行動学
楠見孝[クスミタカシ]
1959年生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。博士(心理学)。京都大学大学院教育学研究科助教授。専門は認知心理学
沢井繁男[サワイシゲオ]
1954年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得。博士(学術)。関西大学文学部教授。専門はイタリア・ルネサンス文化論。作家、医事・教育評論家
辻本智子[ツジモトトモコ]
奈良女子大学人間文化研究科後期博士課程単位取得。修士(英文学)。大阪工業大学知的財産学部助教授。専門は英語学
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