出版社内容情報
物質・生命・精神の各次元を越えて、宇宙のすべてが、共通の8基本モードを内在させていることを、文学の発達システムの比較検討から証明。
内容説明
宇宙の森羅万象は、細胞であると結晶であるとを問わず、システムが創出した(しつつある)ものである。しかし現代システム論は、システムの振舞いを決定するコード化のモード(様式)の一般法則をまだ解明していない。だが本書では、発達心理学(エリクスン)、文明史学(トインビィ)、運命心理学(ソンディ)、神話学(キャンベル)の8モード展開こそが、「文学の発想システム」の8基本モードと同様に、「システム一般のコード化のモード」であることを証明する。さらに、「メンデレエフの周期表」と「様式周期表」の対比から、宇宙の対称性と統合性が、文字どおり宇宙の隅ずみにまで及んでいることを示す。
目次
第1章 複雑系科学
第2章 第3世代システム(オートポイエシス)論と道元(日本中世)の宇宙論
第3章 一般様式理論
終章 「プランク・ブレイク・道元」のモデル―日本中世から見た21世紀予測