出版社内容情報
息子の発病を機に母親は骨髄バンク運動を始めた。しかしバンク設立と入れ替わるように息子は逝ってしまった。その闘病と運動の同時進行ドキュメント。
内容説明
「骨髄バンクができれば息子を救えるかもしれない」。その可能性に賭けたひとりの母親が手探りでバンク設立運動を始めた。小さな声が、やがて多くの人々を動かしついに公的骨髄バンクが誕生した。しかし、それを見届けるかのように息子は逝ってしまった…。種を蒔き、実りの時を迎えながらわが子を救うことはできなかった深い悲しみを胸に秘め、母親はいまふたたび、歩み始めた。すべての白血病者を支えるために。闘病と運動との息づまる日々―。「月刊Asahi」連載の同時進行ドキュメント。
目次
いつも青空だったように思う
骨髄バンク設立運動へ
翔べ!白血病の息子よ
それから、そして、これから