内容説明
まず噺があって、登場人物がいて、噺家がいる…噺が表現したいことは何か、登場人物が本当に言いたいことは何か、それをどの演者がどのように表現するか…。究極の落語鑑賞読本。
目次
まくら―落語に「聴き方」はあるのか
まず短編落語を楽しもう―『欠伸指南』
『火焔太鼓』の亭主はなぜ甚兵衛か
『明鳥』は若旦那噺か―主役と主人公
『締め込み』は泥棒の噺か夫婦の噺か
しくじり男の物語―『芝浜』と『厩火事』
落語はなぜ幇間を生かしておくのか―『幇間腹』と『つるつる』
まくらは誰のためにある
落語にとって何が大切―飲む・食う・酔う
『文七元結』―江戸と時代
始めに噺ありき、噺家は末にありき―あとがきにかえて
著者等紹介
京須偕充[キョウストモミツ]
1942年東京・神田生まれ。慶応義塾大学卒業後CBS・ソニー(ソニー・ミュージック)入社。1973年に「圓生百席」のレコード制作を手がけ、以降六代目三遊亭圓生、三代目古今亭志ん朝、十代目柳家小三治、桂文珍を始めとして200タイトルを超える落語レコード、CDの制作にあたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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