「少女」と「老女」の聖域―尾崎翠・野溝七生子・森茉莉を読む

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  • サイズ B6判/ページ数 275p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784875170921
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

内容説明

『第七官界彷徨』(尾崎翠)、『山梔』(野溝七生子)、『甘い蜜の部屋』(森茉莉)の少女表象を手がかりに、アナーキーで自由な存在である「少女」と「山姥」の視点から近代日本文学を読み直す。老少女文学論序説。

目次

1 「老狂」の美学(山姥憧憬;山姥少女作家)
2 孤高の「少女」表象(「少女」概念の生成;小野町子・『第七官界彷徨』尾崎翠;由布阿字子・『山梔』野溝七生子;牟礼藻羅・『甘い蜜の部屋』森茉莉;アナーキーな「少女」と「老狂」の美学)

著者等紹介

江黒清美[エグロキヨミ]
城西国際大学大学院非常勤講師。城西国際大学大学院人文科学研究科比較文化専攻(博士後期課程)修了。博士号(比較文化)取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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鳩羽

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少女と老女という、どちらも成人女性の役割を終えた(猶予されている)二つの一見対照的に思える存在から、作家と作品、規範に従う「里」の女と逸脱する「山」の女、の関係がどのように現れているかを論じている。…ような気がする。居場所を求めて彷徨ったり空想したり現代では戦ったり?する少女のいる「野」が広げられ、山とも里とも境界がなだらかになってきているようにも思えたり。2012/12/04

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