内容説明
半神半人であり、太陽神ラーの息子と信じられたファラオ(王)。絶大な権力をもち、国家の頂点に君臨したファラオは、古代エジプトの歴史そのものである。ファラオに代わって権力を握った女王も含め、壁画やピラミッド・テキストなどを通じてファラオの全歴史を紐解く。
目次
エジプトの王権
初期王朝時代
古王国時代
中王国時代
第2中間期
新王国時代
第3中間期
末期王朝時代
プトレマイオス王朝時代
著者等紹介
マレー,マーセル[マレー,マーセル][Mar´ee,Marcel]
大英博物館古代エジプト・スーダン部門の学芸員。専門は中王国時代から第2中間期のエジプト美術史、碑文学、図像学
近藤二郎[コンドウジロウ]
1951年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部西洋史専修卒業。同大学大学院文学研究科考古学専攻博士課程満期退学。文部省派遣留学生としてカイロ大学考古学部留学。早稲田大学文学部助手、リヴァプール大学Fellow等を経て、早稲田大学教授。エジプト学専攻
近藤悠子[コンドウユウコ]
東京生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。エジンバラ大学大学院言語学科Ph.D取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
3
15-109 絶大な権力をもち、国家の頂点に君臨したファラオは、古代エジプトの歴史そのもの。ファラオに代わって権力を握った女王も含め、壁画やピラミッド・テキストなどを通じてファラオの全歴史をひも解く。王を表す「ファラオ」という言葉は、「偉大なる家」を意味する古代エジプト語のペル・アア語に由来している。もともと、王宮を意味したこの言葉は、のちに王を指すようになる。古代エジプト人は、ファラオを半神半人であると考えていた。王はハヤブサの神ホルスの具現であり、太陽信仰の重要性が増すと、太陽神ラーの息子とみられた。2012/01/03
takakomama
0
紀元前の古代エジプトのファラオと女王の紹介。名前が似ていて、像も同じように見えて、歴史を理解するのは、私にはたいへんです。2015/09/29
ユキ@うろちょろ
0
古代エジプトの特に有名な王を、その成し遂げた功績やカルトゥーシュを、写真と共に紹介する。兄弟姉妹で婚姻出来たのは知ってたが、ラメセス二世とメリトアメンが親子でも婚姻してた様なのには驚いた。ただ文章が簡潔過ぎてちょっと読みづらい。2011/08/26