内容説明
表現・印刷・経済・宗教・政治のあらゆる分野で個人の自由が求められ、芸術が花開き、家庭に暖かい理想をみた十八世紀から十九世紀。一方、苛烈な戦争と甘いロマン主義の陰で、たくさんの女たちが働く権利も認められず貧困と屈辱にあえいでいた。きらびやかな王家の物語と裕福な市民階級の生活を活写しつつ、売買春、魔女狩り、工場労働、農民生活の実態をあぶりだし、さらに女性芸術家たちの誕生をとらえる。
目次
どこへいった啓蒙思想
独自性はあるがそれ自身の価値はもたない性、女
光が助けてくれた
波に翻弄されて