内容説明
20世紀は交通を大きく発展させた。しかし、その整備は土地の入手や、経費の負担を困難にしてきた。本書では、「交通発展に対する空間性と経済性の支配」をライトモチーフに、供給に合わせた需要の調整の重要性を、主として鉄道と自動車について事実を説明し、対策を提言する。
目次
序章 転換点が見えてきた
第1章 ネットワークの論理と経済学
第2章 空間「枠」の支配―五全総は現実に立脚せよ
第3章 東京の交通システム―巨大化を支える限界
第4章 高速道路整備への提言
第5章 鉄道の20世紀―その遭遇した不況・競争・政治
第6章 自己責任の確立―JR体制の意味
第7章 JR貨物輸送は再検討
第8章 鉄道運賃は規制緩和を
終章 新時代を迎える態度