出版社内容情報
科学は「知る」こと、技術は「作る」こと。人は、自然と向き合い、読み解く科学の知から道具を作りだし、技術によって自らの五感を充足させ、拡張を試みてきた。だが人間優位の利便性の背景には、危うさが渦巻く。戦争、エネルギー問題、生命倫理しかり。長きにわたり「科学技術」分野に身を置いてきた著者が、人の知と技の営みを改めて見直す。
【目次】
第Ⅰ部 科学技術のこれまでを振り返る
第1講 知と技はどう展開されて、どうつながったのか
第2講 知と技の歴史を振り返る――まずは19世紀までの歴史
第3講 知と技の歴史を振り返る――それは20世紀に変容した
第Ⅱ部 科学技術の知を再考する
第4講 科学の知を再考する――科学は人のいかなる知の営みなのか
第5講 工学の知を再考する――創造の知としての新たな展開
第Ⅲ部 科学技術のこれからを問う
第6講 人は自らをどこまで改造してよいのか
第7講 人は科学技術とどう付き合ったらよいのか
第8講 研究という営みを解剖する――研究者であること 人間であること



