出版社内容情報
書物の中の芸術として、文字と調和し独自性を保った豪華な装飾写本の変貌を辿る。中世写本美術の入門書であり、読書の歴史を語る書物論。最新研究成果をとりいれた全面改訂&カラー図版増補!
内容説明
一三世紀から一五世紀初めのパリ。王権の伸長、都市の繁栄、大学の創設、ノートルダム大聖堂の建立などを背景に、きわめて美しく豪華な装飾写本が多数生みだされた。書物が身近な存在となり、黙読が普及していくのもこの時代のことだった。文字と挿絵が共存する書物という場、それを読む読者の姿について思いを巡らせながら、写本装飾の変貌をたどる。中世写本美術の入門書であり、読書の歴史を語る書物論でもある。
目次
図版編(『教訓聖書』(ウィーン二五五四番)
『聖ルイの詩編』
『梨物語』
『マダム・マリーの祈〓書』
イヴ作『聖ドニの生涯と殉教』 ほか)
テクスト編(パリ写本装飾の始まり;ものがたる写本絵画;声から文字へ;聖書絵本の流行;中世パリの日常生活 ほか)
著者等紹介
前川久美子[マエカワクミコ]
美術史・写本装飾研究者。現在、長年とりくんできた中世の聖書絵本についての著書の準備を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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