出版社内容情報
《ライプニッツ》から《ハイデッガー》へ-真摯な思惟のダイナミズム
日本ライプニッツ協会の会長を務め、世界のライプニッツ研究を牽引した酒井潔教授のもとで、徹底した原典読解に基づく教えを受けた23名の学者・研究者たちによる退職記念献呈論文集。最終講義『ハイデッガーによるライプニッツ『二十四の命題』読解』完全収録。
内容説明
瞬間・感染症・可能世界・いのち・無・有・愛・幽霊・現出・祝い…“ライプニッツ”から“ハイデッガー”へ。真摯な思惟のダイナミズム。
目次
第1部 理論と実践との調和(抽象と具体―ライプニッツの実体的形相論;non quidem tempore,sed tamen signo rationisライプニッツにおける「瞬間の分割」;感染症と「哲学者」―ライプニッツとカントをモデルにしつつ、今日的状況を考える ほか)
第2部 一における多/多における一(ソクラテスは何故プリュタネイオンでの食事を刑罰として申し出たのか;ヴォルフにおける「理由」と「原因」の区別について―『存在論』における原因概念の二羲性をてがかりにして;二一世紀初頭におけるカント受容の一断面―キューン著『カント伝』書評に見る ほか)
第3部 事象そのものへ向かうさまざまな道(愛の現象学としてのフッサールのモナド論;「幽霊を信じてはいないが、恐れてはいる」とはどのようなことか?―フッサール現象学における中立的感情措定の構造とその哲学的意義について;ロムバッハ構造存在論における「存在」の意味―『実体・体系・構造』第1巻第2章におけるクザーヌス解釈を中心に ほか)
著者等紹介
陶久明日香[スエヒサアスカ]
1973年生まれ。学習院大学教授
渡辺和典[ワタナベカズノリ]
1975年生まれ。学習院大学他非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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