内容説明
まちづくりはカルチャーだ!いま、世界が“渋谷モデル”に注目している!?渋谷を変えた41人が語る、未来の街をつくるヒント。“シブヤ系まちづくり”とは、人が主役になり、まちづくりそのものがカルチャーになること。デザイン、コミュニティ、パブリックスペース、マネジメント…。本書で紹介する“渋谷モデル”はきっと、東京、そして世界のまちづくりへとつながっている。
目次
第1章 渋谷とデザイン(アーバン・コアでつなぐ、「人の動き」と「街の多様性」;渋谷スクランブルスクエアから考える“街を面白くする”再開発)
第2章 渋谷とコミュニティ(渋谷駅周辺の“まちづくり”のこれまで、そしてこれから;地域と再開発が、深く連携したまちづくり)
第3章 渋谷とパブリックスペース(開発から生まれた新しい居場所、渋谷川再生と渋谷リバーストリート;2つの“公園”から見えてくる、パブリックスペースと商業の新しい関係)
第4章 渋谷とマネジメント(9つの事業者が組んだ“チーム渋谷”による工事調整と広報活動;エリアマネジメントが描く、新しい渋谷のつくり方)
第5章 渋谷と未来(渋谷を、多様性あふれる世界最前線の実験都市に;長谷部健区長に聞く変わり続ける渋谷と未来とまちづくり)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mine
1
「この街が、そんな遊びのような、型を超えていくような人間の創造的な部分を受け入れる場所としてあり続けてほしいですね」/文化はディティール、スモールから始まること。プロセス型のまちづくり、産学官民の連携。やはりこれからの社会に必要なのは中小規模の文化の創造。歩く街、遊ぶ街、渋谷。街を知ってもっと愛おしい。2022/05/31
gden
0
★★★☆☆ 題名に惹かれ選書。100年に一度の再開発と言われる渋谷の変容を時系列やPJ毎に事業者対談という形でまとめている。 トップダウンなデザインコード(ガイドライン型)ではなく、多様性を重視したデザイン会議(プロセス型)による景観ルール作成や官民連携スキームはまさに「シブヤ」らしさを感じた。題名の「まちづくり」という表記もソフトな街づくりを想起させ、今後の開発モデルの一つになると考える一方、単なる全体論に陥る危険性があるとも感じた。 事例から学びつつ、モノ自体の良し悪しを議論する姿勢は忘れずにいたい。2022/01/10
momoi1523
0
あれだけの開発規模なので、どうマネジメントしているのか、どうガイドラインを設けているのかなど気になっていた。この本には主要者のインタビューでその思いも記述されている。面白い!2025/03/12
snzkhrak
0
ギャラリー間で思わず手に取り積読だった。開発者が語る稀少な解説本であるとともに、近年大規模更新が続く渋谷が対象という事もあり、都市開発がいかに多様なテーマを扱い、多様な関係者と進めているかが良く分かる事例集でもある。日建設計がどのPJにも顔を出しているのは凄い。東急不が10年前のフクラス初動期において、デパート展開し本社もあったのに地元での存在感が全く無かったとの事で、この辺りどこでも同じ。世の中的にスモールストロングやリトルグッドへの揺り戻しの風潮が感じられるが、個人的にはこの間を自由に行き来したい所。2023/03/30
YPG
0
渋谷のまちづくりのキーワードとして、よく「変化」や「多様性」が挙げられる。「それって具体的にどういうこと?」と思っていたが、少しイメージがついた。 ▶︎建物はファサードよりコーナー、オープンスペースは広場よりストリート、ネットワークは平面より立体、チームはクラシックよりジャズ、ということらしい。そして、それだけだと皆が迷子になってしまうから、土台に「わかりやすさ」が必要。 ▶︎まちづくりに携わる者としては、他のプロジェクトを無視したり競合するのではなく、協調することが重要だ。2022/01/28
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