内容説明
より安全で安心なモビリティサービスが渇望される現在、電気自動車(EV)市場が成長し、自動運転車開発への期待が高まり、CASE革命は確実に進む。そんな時代の潮流を捉え、「移動=生きる=交通」が人間生活にとっての本質と見すえ、「モビリティ(移動)」を楽しめる、幸福なまちづくりが追究・実現されている。AIやICTなど、最先端技術を駆使しながらの都市空間の分析から環境に、次世代に負荷をかけない近未来モビリティ・デザインの可能性を探る日建設計総合研究所の取組みと、研究開発最前線からの提言。
目次
第1章 モビリティとは何か
第2章 モビリティ観のパラダイムシフト
第3章 モビリティの新しい潮流
第4章 未来をひらくモビリティ研究
第5章 モビリティ社会再構築への提言
第6章 公共心を育むモビリティマネジメント
著者等紹介
安藤章[アンドウアキラ]
日建設計総合研究所上席研究員。名古屋大学大学院博士課程修了。1991年に日建設計入社。都市・交通計画やICTなどの先端技術を活用した都市政策研究に取り組んできた。工学博士、技術士(建設部門都市及び地方計画)。日本都市計画学会、土木学会、日本人間工学会などに所属し、名古屋大学・客員教授も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KOS_101
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この手の書籍の中では、他とは異なる視点からもまちづくりや都市交通を述べているが、非常にわかりやすくまとまっており、具体的に課題や解決方法も提言されているので、様々な立場の人が実際の行動に役立つ良書ではないか。 色々なヒントが含まれているので本書を参考に良い企画書が書けそうである。2019/10/10
hukukozy
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モビリティとはそもそも何か、という背景から、近年話題に多く上がる「CASE」について都市政策の研究を行ってきた著者が解説する。ブキャナンレポートの更新の必要性や自動運転が都市自体にもたらすインパクトなど、さまざまな項目がコンパクトにまとめられていて、読みやすい。2019/08/28