内容説明
光量子説や相対性理論により、宇宙をニュートン力学から解放した物理学者は、ユダヤ系ドイツ人として、ヒトラー率いるナチに脅かされ、米国亡命を余儀なくされた。20世紀、もっとも広く知られる人物アインシュタイン。その科学精神を支えた信仰とは、そして神とは何だったのか。社会学者であり詩人でもある著者との対話が、アインシュタインのこころを浮かび上がらせる。
目次
対話1 アインシュタインとの出会い(不吉な出会い;天体のハーモニー ほか)
対話2 宇宙的宗教(プリンストンのアインシュタインの部屋;反ナチ活動の挫折と命がけのドイツ脱出 ほか)
対話3 アインシュタインの宗教観(ユダヤ人、アインシュタイン;相対性理論をめぐる科学者たち ほか)
対話4 世界平和と科学者の責務(ユダヤの聖母;戦前のドイツ指導層の運命 ほか)
著者等紹介
ヘルマンス,ウィリアム[ヘルマンス,ウィリアム] [Hermanns,William]
1895‐1990。ドイツ生まれの詩人。フランクフルト大学でフランツ・オッペンハイマーに師事し、社会学で博士号を取得。渡米後、合衆国戦略事務局(CIAの前身)を経て、ハーヴァード大学、州立サンノゼ大学、スタンフォード大学にて教鞭をとる。スタンフォード大学フーヴァー研究所名誉教授・客員研究員
神保圭志[ジンボケイシ]
雑賀紀彦。1953年、和歌山県生まれ。エネルギー開発関連事業のシンクタンク研究員を経て、2002年に出身地の熊野に戻り、地域振興策の問題に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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