レプリカ―文化と進化の複製博物館

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レプリカ―文化と進化の複製博物館

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  • サイズ A5判/ページ数 389p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784875024484
  • NDC分類 460
  • Cコード C1040

出版社内容情報

コピー機が産出する大量の文書、「モナ・リザ」の複製画、学校の怪談など身のまわりの複製から、DNA複製、話題のiPS細胞、クローン化社会まで、気鋭の分子生物学者がコピーとオリジナルの関係、自己存在について考察する。


【目次】
プロローグ──複製。そして変容。

第 I 期 「身のまわりの複製」展

第1展示室 複製とは何か

第2展示室 身のまわりの複製産物

  複製と複製産物にとり囲まれた生活……並ぶ・並ぶ・並ぶ……
  爪楊枝のお尻──滑稽さと複製……複製芸術と半複製芸術……
  オリジナル芸術と工芸品……複製的社会……
  学生実習に見る複製の功罪……大学という複製装置
第3展示室 複製の原形──二つに分ける・二つに分かれる

  パンを分けて食べる……店の「分裂」……同一性と連続性……本店と支店
  国鉄の分割民営化……内と外……二項対立と繰り返し……明と暗
第4展示室 複製される者たち

 4─1 複製と恐怖
  鏡像段階と三面鏡……増殖する眼の恐怖……
  人形─この恐ろしげな複製品……アンドロイド(人造人間)
 4─2 距離を保った複製
  剽窃か、そうでないか……パロディ
 4─3 複製と伝承
  複製される「白雪姫」……複製される妖怪の絵
 4─4 流行と模倣
  囲碁とピアノ……流行ということ……複製装置としての学校と噂話……
  模倣とは何か……ゴッホと浮世絵……「なりきる」ということ
 4─5 意識の複製
  プラナリア……クローン人間・生まれ変わり・魂……意識は複製されるか
第5展示室 複製の深淵

  懐かしいということ──過去を複製する……テーマパークとは何か……
  複製産物の集合と孤独……「個独」と「複製」のはざまで生きる……
  言語表現と複製……個性の形成とハビトゥス……複製欲
第6展示室 繰り返しと集合

  繰り返し・反復と、複製……ラヴェル「ボレロ」に見る繰り返し……
  橋はなぜそこにあるか……おめでたい「繰り返し」と、恐ろしい「繰り返し」……
  電車は誰がために駅に停まる……繰り返さないで済む方法……
  集合と複製……集合と複製を結ぶもの
第 II 期 「生物の世界の複製」展

第7展示室 生物の特徴としての複製

第8展示室 複製する細胞たち

  細胞分裂と複製的ゆらぎ……不均等分裂とエピジェネティクス……
  細胞の同一性──機能的、そして運命的なもの……細胞の複製と分化……
  複製産物である細胞たちの決められた運命──細胞系譜と体節……
  使い捨てられる細胞たち……複製の海……もう一つの生物系──がん細胞
第9展示室 DNAの複製と進化

 9─1 DNAは複製する
  DNAの複製……リードする鎖と遅れる鎖……トロンボーンモデル
 9─2 進化をもたらす不均衡なDNA複製
  ラギング鎖の不安定性……少しずつ変化していく──複製エラー……
  DNAポリメラーゼαの謎……DNA複製の不均衡さと進化
 9─3 複製の歴史
第10展示室 「自己」複製とは何か

  DNAは自己複製しない……無性生殖的な複製……
  有性生殖的な複製……繰り返しの強調……「自己」複製する機械……
第11展示室 進化に見える様々な複製──進化複製論

  異所的種分化の様相……遺伝子の多様性と「複製」……擬態のはなし……
  キンカチョウの歌文化……節足動物の体における複製のメリット
第12展示室 生命複製論

  テロメア──「回数券」としての「複製券」……タンパク質複製論……
  クローン化社会……複製学の対語としての博物学……
  複製の分類学1──オリジナルに依存するか、依存しないか……
  複製の分類学2──目的による分類

索引
参考・引用文献一覧
エピローグ

【著者紹介】
1969年三重県生まれ。1998年名古屋大学大学院医学研究科博士課程修了。DNAポリメラーゼαの活性制御機構に関する研究により博士(医学)の学位を取得。名古屋大学医学部助手、三重大学生命科学研究支援センター助手等を経て、現在、東京理科大学大学院科学教育研究科准教授。専門は、生物教育学・分子生物学・複製論。
著書に『DNAの複製と変容』(新思索社)、『たんぱく質入門』『生命のセントラルドグマ』『DNA複製の謎に迫る』(以上、講談社ブルーバックス)、『おへそはなぜ一生消えないか』『脱DNA宣言』『ろくろ首はなぜ伸びるのか』(以上、新潮新書)、『人間のための一般生物学』(裳華房)、『マンガでわかる生化学』(オーム社)、『DNA誕生の謎に迫る!』(サイエンスアイ新書)、『これだけはおさえたい生命科学』(実教出版)など。

内容説明

妖怪からiPS細胞まで!気鋭の分子生物学者が明かすコピーとオリジナルの妖しい関係。

目次

第1期 「身のまわりの複製」展(複製とは何か;身のまわりの複製産物;複製の原形―二つに分ける・二つに分かれる;複製される者たち;複製の深淵;繰り返しと集合)
第2期 「生物の世界の複製」展(生物の特徴としての複製;複製する細胞たち;DNAの複製と進化;「自己」複製とは何か;進化に見える様々な複製―進化複製論;生命複製論)

著者等紹介

武村政春[タケムラマサハル]
1969年三重県生まれ。1998年名古屋大学大学院医学研究科博士課程修了。DNAポリメラーゼαの活性制御機構に関する研究により博士(医学)の学位を取得。名古屋大学医学部助手、三重大学生命科学研究支援センター助手等を経て、東京理科大学大学院科学教育研究科准教授。専門は、生物教育学・分子生物学・複製論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Rahuka

3
生物学オンリーの話かと思ったらそうでもなかった。美術における「複製」の話はなかなか興味を引いた。遺伝子から都市伝説まであらゆる「複製」との関係に迫っていく。著者のユーモアも散りばめられていて楽しい。2013/02/13

らむだ

3
副題に文化と進化の複製博物館とあるように、前半は社会学的視点から複製を考察。後半は生物学的視点から複製を考察という構成。体系的ではないが、断片的に様々な話題で複製について考察しているので、気になるトピックだけでも読んでみることをお勧めします。2013/01/26

Uzundk

2
生物学者による複製というもの、そして行為に関する問いとその実体とその哲学的な考察の本。 著者自身が語るように哲学者である父による影響が濃く見られる用に思う。 オリジナルという原型は複製されて初めてその地位を持つが、複製された後にはオリジナルと複製という立場の違いは維持されると限らない。 そして私達はいくつもの原型から複製された物、そして複製装置に囲まれていると言う視点は新鮮だった。 そして訳注が充実してとても読みやすい。 テロメアは複製手段が原因で短くなるのをここで初めて知った。2014/07/21

yahiro

1
「複製」をテーマにした本。これまでも遺伝子関連の本は読んだことがあるが、本書の特徴はむしろ生物学に限らず、日常に至るまでのすべての「複製」を題材にして書かれている(むしろ日常パートがやや長い感じもする)。専門分野に関しては、専門用語が連発するので正直ついていけない部分も多かったが、全体的に見ると注釈も丁寧で、素人でもわかりやすいように配慮されて書かれていると感じた。中でも、「3大欲求は複製したいという欲求そのもの」という意見には、思わずうなった。2013/10/13

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