内容説明
気鋭のノンフィクション作家が古書展通いで出会った魅力的な雑書たち。本書はそれら220冊の「古書の森」を通して、明治・大正・昭和の出版文化とともに、「写真」「伝書鳩」「村井弘斎」「国木田独歩」「グラフ誌」「戦争とジャーナリズム」「食と健康」「明治の女性」など、作家が追い求めてきたテーマの軌跡をも浮き彫りにする。
目次
第1章 『団団珍聞』から村井弦斎『釣道楽』まで―明治一〇~三五(一八七七~一九〇二)年
第2章 村井弦斎『酒道楽』から『日露戦争写真画報』まで―明治三六~三七(一九〇三~一九〇四)年
第3章 『戦時画報』から桜井忠温『肉弾』まで―明治三八~三九(一九〇五~一九〇六)年
第4章 『近事画報』から『食養雑誌』まで―明治四〇~四五(一九〇七~一九一二)年
第5章 『楽天パック』から立川文夫『最新欧米礼儀作法』まで―大正元~九(一九一二~一九二〇)年
第6章 木村小舟『日本国宝巡礼』から『警句の泉』まで―大正一〇~一五(一九二一~一九二六)年
第7章 『尋常小学全科参考書』から『戦時女性』まで―昭和二~一九(一九二七~一九四四)年
第8章 『旋風二十年』から『音のない記憶』まで―昭和二〇~平成二一(一九四五~二〇〇九)年
著者等紹介
黒岩比佐子[クロイワヒサコ]
1958年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業(国文学専攻)。大学卒業後、PR会社勤務を経てフリーのライター・編集者となる。『音のない記憶―ろうあの天才写真家 井上孝治の生涯』(文藝春秋、1999/角川ソフィア文庫、2009)でノンフィクション作家としてデビュー。現在は近代日本史を掘り起こすノンフィクション作品を執筆するほか、多彩な紙誌に寄稿し、新聞書評委員なども務める。著書に『「食道楽」の人村井弦斎』(岩波書店、2004・サントリー学芸賞受賞)、『編集者国木田独歩の時代』(角川選書、2007・角川財団学芸賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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