内容説明
「一生笑うことはないだろう」と言われた水頭症の赤ちゃんが絵や書の個展をひらくまでに成長…、視線もおぼつかない植物状態の患者さんがエレキギターを演奏するまでに回復…。患者さんひとりひとりと向き合い、音楽に合わせてトランポリンの上で体を動かす楽しさを共有しながらリハビリテーションを促し、新たな能力をひきだす音楽運動療法とはどのようなものか。そのノウハウと脳科学・生理学的ポイントを豊富なケース例とともに紹介。
目次
第1章 音楽運動療法の基本原理
第2章 音楽運動療法によるリハビリテーション
第3章 音楽運動療法による自閉症児および重度脳障害児の心の解放
第4章 音楽運動療法によるパーキンソン病治療
第5章 がん患者さんのための音楽療法と音楽運動療法
第6章 認知症の患者さんのための音楽運動療法
第7章 植物状態の患者さんのための音楽運動療法
第8章 音楽運動療法の科学的検証
第9章 集中医療(ICU)における音楽療法と音楽運動療法の可能性
第10章 音楽運動療法士になるには
付録 音楽運動療法のための基本資料
著者等紹介
野田燎[ノダリョウ]
1948~。パリを拠点にサックス奏者・作曲家として活動し、フランス作曲家協会賞などを受賞した後、1995年に野田音楽運動療法研究所を設立。各地の脳神経外科病院、リハビリテーション病院、障害児教育施設、特別養護老人ホームなどの協力をえて、認知症や植物状態の患者さん、自閉症児などを対象に、トランポリンと音楽の生演奏による音楽運動療法を実施。時間をかけながら、着実な成果をあげている。現在、大阪芸術大教授。医学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- まっすぐないのち