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内容説明
フィレンツェ、パラッツォ・メディチ礼拝堂を飾る絢爛豪華な壁画。注文主コジモらメディチ家の人々が描かれたことで知られる「マギの旅行」、そして「羊飼い」「天使たち」、祭壇画「幼児礼拝」。そこには「代替巡礼」の図像プログラムが意図されていた。自らを画中に描いた画家ベノッツォ・ゴッツォリは、観る者に指示を与え、天国へと導く。生前に墓を贈られるほど人気を博したルネサンス画家の、その「語りの技法」は師フラ・アンジェリコを受け継いだものなのか。ベノッツォの「語り」を丹念に追う。
目次
第1章 パラッツォ・メディチ・リッカルディ礼拝堂の図像プログラム
第2章 代替の巡礼と絵画の機能
第3章 マギ図像と鑑賞者
第4章 ベノッツォ・ゴッツォリの語りと絵画の場―聖フランチェスコの生涯から聖アウグスティヌスの生涯へ
第5章 ベノッツォ・ゴッツォリの語りの技法の源泉―フラ・アンジェリコから学んだもの
第6章 語り手としてのベノッツォ・ゴッツォリ
著者等紹介
前川久美子[マエカワクミコ]
獨協大学外国語学部教授。専門は西洋美術史、とくに中世の装飾写本とルネサンス絵画。東京大学教養学部卒業、パリ第4大学第三(博士)課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。