内容説明
第二次世界大戦の傷跡が残るスコットランド、グラスゴーで育った一人の少年が、一夜にして音楽シーンの表舞台に駆け上がり、ザ・ビートルズ、ボブ・ディラン、ザ・フー、ザ・ローリング・ストーンズ、ジミ・ヘンドリックスらと共に、ロック・ミュージック創世期の主役となった。ドラッグ、ポップアート、ヒッピー・カルチャー、フラワー・ムーヴメント、メディテーション…。60年代文化を体現したロックの貴公子ドノヴァン。ブライアン・ジョーンズの元恋人、リンダとの出会いと別れ、再会までの「魂」の遍歴を、「文化革命」の舞台裏、そして音楽ビジネスの夢と幻滅と共に綴る。ドノヴァン自身の作品はもちろん、ザ・ビートルズ作品をめぐるエピソード、レッド・ツェッペリン結成の秘密やロンドン滞在時のボブ・ディランやジミ・ヘンドリックスとの交流など、ロック史上貴重な事実が、当事者の視点から語られる。
目次
子ども時代―グラスゴー一九五四年
ティーンエイジ
反抗
さすらい人
風をつかむ者
フォークシンガー
お巡りさんと泥棒ごっこ
ソングメーカー
リンダ・アン
アメリカはドノヴァンを求めている〔ほか〕
著者等紹介
レイチ,ドノヴァン・フィリップス[レイチ,ドノヴァンフィリップス][Leitch,Donovan Philips]
1946年、スコットランド、グラスゴー出身。友人のジプシー・デイヴと国内を放浪後、1964年にステージ・デヴュー、翌年シングル「キャッチ・ザ・ウインド」の発表と同時に、英国を代表するフォーク・シンガーとして注目される。プロデューサーのミッキー・モストとの出会いをきっかけに、音楽性の幅を広げ、1966年、「サンシャイン・スーパーマン」の世界的な大ヒットで、サイケデリック・カルチャーの中心的存在となる。ザ・ビートルズやジミ・ヘンドリックス、ジミー・ペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズらとの個人的・音楽的な交流も深く、ザ・ビートルズのメンバーとは、共にインドのマハリシ・マヘシ・ヨギのもとで瞑想を学ぶ。80年代以降、音楽活動から半ば引退するが、90年代には再評価が盛んになり、リック・ルービンのプロデュースで、アルバム『スートラ~経典』をリリース。以後、寡作ながらも、本格的な音楽活動を続けている
池田耀子[イケダヨウコ]
翻訳者。英語教室講師。1956年、富山県生まれ。清泉女子大学文学部キリスト教文化学科卒業。同学で学びながら、松本亨高等英語専門学校夜間部を終了。その後、玉川大学通信教育部で幼児教育を学ぶ。また、川柳作家の時実新子氏に師事。1990年度アサヒグラフ「川柳新子座」准賞受賞。聖書、ユダヤ思想をはじめ、様々な宗教、文化に関心を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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