内容説明
文献に医学の真理があると信じて患者を診ようとしない医者、金持に親切な反面、貧乏人には目もくれない医者、既得権益を守るのに汲々としている医者…現代にも通じる「とんでもない医者たち」に鉄槌をくだし本来あるべき医術の四本柱を提唱する。ミクロコスモス(人間)とマクロコスモス(宇宙)が響き合う世界の実現にむけて、代替医療から統合医療への道はつとに拓かれていた。
目次
第1巻 医学第一の基礎―哲学(哲学と自然;哲学と思弁;天と地;偽りの哲学;真なる哲学)
第2巻 医学第二の基礎―天文学(アナトミーとカオス;天体と人体;天と医術;天と病気)
第3巻 医学第三の基礎―錬金術(天と錬金術;アルカナについて;熟成の作用について;病気とアルカナ;結び)
第4巻 医学第四の基礎―医師倫理(医師のあるべき姿;医師と神;医師と医術;結び)
著者等紹介
パラケルスス[パラケルスス][Paracelsus]
1493年、スイスのアイジーデルンに生まれ、1515年にイタリアのフェラーラ大学医学部を卒業。激動するルネサンス・ヨーロッパを遍歴し、各地の伝統医療やさまざまな患者の症例に接しながら医師としての経験を重ね、1527年、スイスのバーゼル大学の医学教授に就任。しかし、権威主義に安住する同時代の医学界を痛烈に批判したために追放されて、ふたたび放浪の身となり、1541年ザルツブルクにて客死。近世医学の革命的開祖
大槻真一郎[オオツキシンイチロウ]
1926年生まれ。主に古代ギリシア・ローマから中世・近世ルネサンスの研究・翻訳・解説を手がける。ホメオパシー医療、シュタイナー農業中心の宇宙医療、化学元素の生態的特徴表示などについても研究を進めている
沢元亙[サワモトワタル]
1965年生まれ。現在ハーネマン医療出版(有)代表。ホメオパシー、錬金術、医学の古典翻訳に従事
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