出版社内容情報
■書評---------------------------------------------------------
◎『クロワッサン』(2004年1/25)
「渥美さんは4週間の入院中に、ほとんどを書き上げ、心配した友人、知人への快気祝いとした。もちろん、いちばん気になることにも、しっかりと触れている。女性なら誰でも、いやパートナーの男性も知りたい性生活で、それは夫・剛治さんによって語られている。ユーモラスなその一文は本書を読んでのお楽しみだが、大いに勇気づけられる人も少なくないだろう」
◎荷見勝彦氏(渥美雅子氏との対談にて『暮しと健康』2004年2月)
「著書を読んでうれしかったのは、病院で講談の高座を設けられたでしょう。ご自分のできることで病棟を明るくして、とてもいいですね」
◎『女性ニュース』(2004年1月1日)
「…手術から日を追って回復していく経過も実に詳しく、わかりやすい。その上、歯切れのよい文章と身に迫る内容で読ませ、病気とはこのようにつきあおうと思わせる」
◎『サンケイリビング東京西』(2004年新春号)
「何を隠そう渥美さんは講談界でも名の知れた存在。“渥美右桜左桜(うおうさおう)”の芸名で舞台に立ち、この春にはブラジル公演に出かけます。昨年春、手術した子宮ガンについても“休めた、愛せた、潤った”と逆転の発想。2004年の活躍も乞うご期待」
◎溝呂木佐季氏(『朝日新聞』2003年10月20日夕刊)
「ママさん弁護士としてテレビドラマ化されたこともある千葉県の女性弁護士第1号。…“子宮摘出後の体の変化は?”“いくらかかるの?”“術後のセックスは?”患者が聞きにくい内容も、自分の経験をありのままに書いた。“知りたい情報が入っている”と好評だ」
◎『高齢社会をよくする女性の会会報』(2003年10月)
「…退院後すぐに弁護士としての業務に戻ったほか、当会の樋口代表の後任として“女性と仕事の未来館”の館長に就任してもいる。元気いっぱいのガン患者がユーモラスに闘病ぶりを語る」
◎『清流』(2003年11月)
「著者の具体的な情報開示のあり方には、がんにまつわるアイマイで暗いイメージを一掃しようとする意志が感じられる。退院後、夫と訪ねた千葉県の山中にある「蛍の郷」で、蛍の群れを見つめながら命の輝きに想いをはせるくだりが印象的である」
◎『婦人公論』(2003年10/22)
「詳しい治療経過はもちろん、治療費・医療保険の収支報告や術後の性生活など、知りたい情報を網羅した、全女性とパートナー必読の書」
◎『がんに克つ』(2003年11月)
「キツい洒落を言い合う夫は、術後のセックスを“土砂崩れのため、この先通行不能(中略)しかしまあ、そこそこの性感が得られた”と打ち明ける。著者の闘病さえ楽しむ姿勢にあっぱれと思い、軽妙洒脱な語り口に笑い、夫婦愛にほのぼのする」
◎川上義弘氏(川上診療所 乳腺・甲状腺クリニックHP)
「…この闘病記もそういう彼女の明るいメッセージに溢れています。同時に、冷静な分析力で、病気の医学的な解説や術後の過ごし方や生命保険のことまで、丁寧に取り上げられていて脱帽です。
…病魔とか闘病とか、あまり深刻なのはいやだなあと思っている方も、一度お読みになってみてはいかがでしょうか」
◎『千葉日報』(「忙人寸語」2003年9月19日)
「千葉在住の弁護士で、TBS系ドラマ「弁護士かあさん」にもなった渥美雅子さんの近著『子宮癌のおかげです』は読ませる。千葉大病院で子宮頚がんの摘出手術。クラスV、悪性がんだった。発見の端緒は出血だったこと、退院二週間後にセックスを試み、トンネル内を進行中、「土砂崩れのため、この先通行不能」の標識を見た思いで引き返したなど夫妻で報告している」
◎『毎日新聞』(2003年9月8日朝刊)
著者は、DVなど家族の問題を得意とする弁護士。子宮がんを宣告されるが、「手術して治るうちに発見されたなら運がいい」とさばさばと入院準備に取りかかる。 夫も動じず、万が一の葬儀の際の音楽について話し合ったりする。夫婦関係は実に軽妙で、こまやかな愛情に満ちている。 子宮がんの仕組みや検査、入院中の生活、手術や入院にかかった費用など、客観的な目で見た記述は法律家らしい。何より、この時とばかりに読みたかった本を病院に持ち込む著者の元気さがいい。
内容説明
日本における死因の第一位となったガン。ガンはもはや日常的な病気となり、治療法もいろいろ開発されてきた。それでも人は「ガンです」と言われると、お先真っ暗になったような気分になる。その誤解を解くため、「人生につまずいた人の応援団長」が立ち上がれもしないうちから、広汎子宮全摘手術にいたるプロセスとその後を、ユーモアをこめて赤裸々に綴る。
目次
突然のガン宣告
子宮ガンというもの
インフォームド・コンセント
家族の反応・友人の反応
病院から裁判所へ
手術時間七時間余・輸血1600cc
盛大なオネショ
読書三昧の日々
医者嫌いは命の浪費
安楽死・尊厳死
癒されてゆく日々
退院後の生活
備えあれば憂いなし
夫からひとこと
輝け、命
著者等紹介
渥美雅子[アツミマサコ]
1940年、静岡県浜松市生まれ。63年中央大学法学部卒業。66年より弁護士開業。家族、相続、DV(ドメスティック・ヴァイオレンス)などの問題を得意とし、人生相談の回答者として柔軟な考え方と歯切れの良い回答で人気を博す。79年には、仕事ぶりと日常が、中村玉緒主演のTBS系連続ドラマ「弁護士かあさん」としてテレビ化された。2000年には評伝『弁護士渥美雅子』(板倉久子著、理論社)が青少年読書感想文全国コンクール「高校の部」の課題図書にもなる。現在、千葉県人権問題懇話会委員、千葉県男女共同参画推進談話会座長、千葉県公害審査会委員、高齢社会をよくする女性の会監事などを兼任。多忙な日々のなか、法律事務所の会議室に高座をもうけてプロの講談師を招き、渥美講談塾を開設。塾生とともにボランティアで老人施設などを慰問している
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