出版社内容情報
■著者紹介:ジョスリン・ゴドウィン Joscelyn GODWIN
内容説明
宇宙と響き合う音がある。神の叡智と接する音楽を追求しつづけた人たちがいる。エゾテリスム(秘教的な思想)が復興したフランス1750‐1950年は、大衆的なオカルトが流行し、さまざまな学問分野が縦横に橋を架けようと努めた真摯な時代だった。世界は交流を、音楽は「宇宙の調和」を願い、その思いこそが、ロマン主義、象徴主義、シュルレアリスムへと反響していく。
目次
第1章 啓蒙の世紀における天体の音楽
第2章 エジプトおよび中国のピュタゴラス
第3章 ファーブル・ドリヴェ
第4章 フーリエとフーリエ主義者たち
第5章 ヴロンスキーとヴロンスキー主義者たち
第6章 一九世紀中葉のピュタゴラス主義者たち
第7章 エドモン・バイイと一九世紀末の「宇宙の調和」
第8章 サン=ティーヴ・ダルヴェードルと「アルケオメートル」
第9章 思弁的音楽と現代
著者等紹介
ゴドウィン,ジョスリン[ゴドウィン,ジョスリン][Godwin,Joscelyn]
1945年、イギリス生まれ。ケンブリッジ大学マグダリン・カレッジを卒業後、アメリカのコーネル大学で博士号を取得。1971年よりニューヨークのコルゲート大学で教鞭を執り、現在は同大学教授。音楽史を専門とする。哲学、宗教学、神話学、文化人類学、さらに占星術やオカルティズムの歴史にも詳しく、ヨーロッパの秘教的伝統に関連した古典の英訳も手がける
高尾謙史[タカオケンジ]
1955年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。東京都立大学大学院仏文専攻修士課程修了。現在、大東文化大学助教授。専門分野は一九世紀フランスの文学・思想・神秘学
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