内容説明
プラス思考で生きる法!中村桂子・友子母娘がすべての女性に贈る!20世紀の大発見をなしとげた女性科学者の生い立ち、愛、仕事の喜び。女は結婚して家庭に入るのが当たり前、まして科学など、女にはできっこないとされた社会通念にさからって、科学を生涯の仕事に選び、ノーベル賞級の成果をあげた女性たち。14人の生き方は、とてもユニーク。だけど、どこかあなたにも良く似ている。
目次
発見への情熱
マリー・スクロドフスカ・キュリー
リーゼ・マイトナー
エミー・ネーター
ガーティ・ラドニッツ・コリ
イレーヌ・ジョリオ=キュリー
バーバラ・マクリントック
マリア・ゲッペルト・メイヤー
リタ・レヴィ=モンタルチニ
ドロシー・クロフォート・ホジキン
呉健雄
ガートルード・ベル・エリオン
ロザリンド・エルシー・フランクリン
ロザリン・スッスマン・ヤーロウ
ジョスリン・ベル・バーネル
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
incognito
3
科学者の伝記が好きでよく読むのだが、この本は半分以上知らない人だった。レヴィ・モンタルチーニの評価が下がった(強引なおばちゃんだったっぽい)のと、マクリントックの話が補完されたのと、ガートルード・ベル・エリオンを読めたのが特によかった。誰もが女子トイレすらなく、女子禁制の厳しい環境下でひたむきに研究を行い勉強して成果を上げた様が伝わってよかった。科学が好きなこと、諦めずに自分の興味を進めていくこと、熱心に仕事をすることが皆共通しており、研究に疲れたときに読むと励まされると思った。2013/09/26
えむ
3
本当に面白い!悲惨ともいえる待遇を受けながらも、あれだけの大発見を支えたのは皆「女性」なのだ。専門外でなくてもすんなり読めてしまうように書かれています。大学低学年のころに読みたかった!2011/10/18
Ryotaro Tsunekawa
2
不遇、と一言で片付けられない壮絶なドラマがずらり。彼女らが遺した成果は今の私達の暮らしと切っても切れないものばかり。それがこんな人達のこんな環境でのこんな仕事によるものだったのかと驚きの連続。それにしてもそんな遠い昔でも無い時代、これほどにも女性と男性の扱いの差があったとは。でも多くの女性がその環境を乗り越えて今がある。自分は何が好きなんだろう、どんな仕事をしたいんだろう、たとえばそんな風に、何かに負けそうになったとき、何かに迷った時、きっと力を奮い立たせてくれる先輩達の14の人生。2014/06/13
しおこ
2
ノーベル賞受賞級の女性学者たちの生涯を読みやすくまとめてあります。かつて女性が学ぶことが難しかった時代や状況、そこまでたどり着くまでの苦労や、彼女たちの研究の楽しみやそれぞれの人物描写がつづられていて、想像すると泣けてきます。2011/03/07
hit4papa
1
ノーベル賞に関わった女性科学者の奮闘の歴史です。14人の女性科学者の生い立ちから彼女たちの功績、現在に至るまでが紹介されています。手軽に読める女性科学者列伝としておススメです。