英国心霊主義の抬頭―ヴィクトリア・エドワード朝時代の社会精神史

英国心霊主義の抬頭―ヴィクトリア・エドワード朝時代の社会精神史

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  • サイズ A5判/ページ数 611p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784875021919
  • NDC分類 147
  • Cコード C1010

内容説明

「人間の魂は死後も存続する」―ヴィクトリア朝・エドワード朝時代、動揺するキリスト教信仰に代わるかのように、魂の不死性を信じる心霊主義が抬頭した。多くの霊媒が現われ、家庭婦人や労働者、学者や貴族、聖職者まで、あらゆる階層の人々を巻き込んで、多彩なムーヴメントを形成した。ブラヴァツキーの神智学はなぜ、心霊主義と同じように来世を生き生きと描き出さなければならなかったのか。クルックスやウォレス、バレットやロッジは、心霊研究に何を見い出したのか。気鋭の女性歴史学者が、19世紀末の英国社会を活写し、その精神史をひもとく。

目次

第1部 舞台背景(主役は霊媒たち;交霊会の会員たち)
第2部 代用宗教(心霊主義とキリスト教;心霊研究と不可知論;神智学とオカルト)
第3部 疑似科学(心の概念を求めて;進化という難問;物理学と心霊現象)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

antoinette

1
オカルト的なものにまつわる19C末~20C初の「社会精神史」ということで期待したが、その手の団体や主義主張を幾つか取り上げて詳説しただけだった。前半の交霊会の流行や心霊主義とキリスト教の関わり、神智学協会の話などは或る程度興味を持って読めたが、後半の疑似科学の章はまともに読むとアレルギー発症しそうで殆ど飛ばし読み。しかも著者の主眼はそちらにあるらしく、どんどん煩雑になるのが辛い。もうちょっと枝葉刈って欲しかった。興味深い指摘は多々あれど、それが現代にどう繋がってくるか、という考察がないのは残念だった。2015/08/24

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