出版社内容情報
日常のあわいに忍びこんできた猫が、異界へ、白昼夢へと、スフィンクスのごとく人間を導いていく。猫を愛する幻想画家フィニが流麗な言語で綴ったファンタジー・トリップ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pico
16
幻想が幻想をよび幻想の海がどどどと押し寄せる。シュルレアリズムかといえば、そうでもなく、繋がっているのでその濃厚さに窒息しそうになる。まるで、まっぱで全身を蜜まみれにして猫達に献上しているような。そのざらっとした舌は特別な存在感を持ち執拗であったり気まぐれであったり、自由自在に翻弄し幻想のパノラマをみせてくれる。名画の猫たちが・・・あああああ、まいりました。猫は隠喩とは思えど、私は本物の猫がいいなあ(笑)なんて素敵な世界だこと!2009/06/28
ふゆきち
2
ずっと夢を見ているかのような感覚。ちょっと体調が悪い時にでも読めばトリップできそうです。2023/03/16
しー
2
25年前にジャケ買い(?)したものの、「う〜ん?」と思ったままお蔵入りさせていたものを、猫専門の古本屋さんのお勧めにより、引っ張り出してきました。。。が、やはり何がなんだか。。。読みこなせるには美術の素養が必要ですか。。。2015/02/01
ちび丸
1
★★★2019/03/03
まんだむ
1
タイトル買いしたけど割と良かった。幻想的なイメージが絡み合ってシュルレアリスム小説っぽいけど、きちんと読めるし、マイリンクの「ゴーレム」をちょっと思い出してしまった。2017/01/27
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