出版社内容情報
「科学こそが幻想である」。19世紀ヨーロッパの博物学に豊かなイマジネーションを見出す著者が、ニュートンからバラード、ディックなどSF・幻想文学を科学の眼で読み解く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kouro-hou
28
「中学や高校でつき合わされた哲学や科学やらが、実はどんな小説よりも奇想天外であることを伝えるためのこころみ」という1981年の本である。前半はテーマ別の書評、後半は国別に近代史(ゴシップ込み)と科学文学をたどっていくわけだが、そこは荒俣先生やはり右端から左端へ飛ぶw 煙に巻かれながらの楽しい読書である。言語は神のもの(宇宙的な真理)か獣のもの(単なる記号の集まり)なのか『山椒魚戦争』、特にプラスチックやガラスの不完全結晶が完全結晶を目指すとしたら『結晶世界』の章はなかなか感動的ですらある。2020/02/15
Akito Yoshiue
11
この本も相当繰り返し読んでるなあ。2019/08/08
wasabi
3
カルヴィーノ『結晶』評がはちゃめちゃに面白いし、俺が最近ハマってる市川春子の『宝石の国』がよりはちゃめちゃに面白く読めるようになった。「生命の成りたちが非対称の結晶、つまり偏った分子構造である可能性は、こうして疑い得ないものになった」「かたよりをもつ結晶を本質部分に置いた生命が、その最も理想的なすがたである鉱物や結晶——すなわち対称性をそなえた無機物の結晶に恋いこがれるのは、哲学よりもむしろ物理化学的な原理にもとづいていたといえるだろう」2014/09/28
けっと
2
狂気じみていてユニークなSF評論だと思う。科学・哲学・言語学・歴史・思想・博物・オカルトから面白い話を持ってきてそれと関係するSF作品を解説するという形式であり、SF作品のカタログという側面もあるが、それよりも著者の知識の量と幅広さに圧倒される。著者のような異常な知識欲を持つ人間でないと、こういう本は書けないと思う。知識のごった煮を楽しみたい人におすすめ。2024/01/17
ryota
2
タイトルの通り。sfより科学者の真面目な哲学の方が創造的でエキサイティング、という主張は、個人的にかなり好みに近い。と言いつつ色々sf作品も取り上げられてた。面白すぎた。2015/02/02
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